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伊瀬
今どちらにいらっしゃるんですか?

BASI
今日は「FLARE STUDIO」にいます。Jambo Lacquerのソロのミニアルバムを作ってて。今まさにこの裏ではレコーディング中。

伊瀬
最近はどんな活動してはるんですか?

BASI
「VOICERATION」を出して以降はライブに力を入れてて。自分たち主催の「BASIC KITCHEN」っていう、リラックスしてゆっくりできるようなイベントと8月24日には「LIVE IS BASIC」っていう、こっちはリラックスとは真逆の「ライブ」を1日やろうと思ってて。

伊瀬
うんうん

BASI
制作面は、Jambo Lacquerが今ミニアルバムを作っててっていう感じかな。

伊瀬
へえー、なんか楽しそうですね。

BASI
楽しくもあり、忙しくもさせて頂いてるね。

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伊瀬
キッチンっていう要素を取り入れたイベントとか、遊び心が必要になりそうですね。「遊び」っていうものを冷静な視点で生み出していく作業の大変さ、ってありそうですね。

BASI
うーん。遊びを作らなあかんようになってしまってるというか…

特に大阪は遊び心を大切にしてる人たちがどんどんどんどん端っこに追いやられてるような、今はそういう風潮があって。だからこそ意地でも自分たちで作り直す、もしくは新しく作っていくっていう。実際、オールナイトが出来る場所が大阪は特に少ないから。自分たちでカフェとかバーとか、音が鳴る所やったらそういう所でやるしかないし、むしろいい音が出るんか悪い音が出るんかわからん環境でやること自体が、まさしく「音楽」やと思うから。今はそれを楽しんでる。予定調和じゃないところで楽しんでる。

伊瀬
音が悪いからあそこじゃやらない、とかではなくなってるんですね。

BASI
もちろんいい音といい環境でできればいいけど、実際そういう場所をなくされたり潰されたりしてしまうと、やっぱりそういうこと言ってられへんから。いい音を作るのはあとで時間をかけてやればいいし、とにかく今は止まってられへんっていうところで。与えられた場所があるんやったらそこで音を出して、始めていく、再生していくっていうのが今のテーマ。

伊瀬
僕は普段、ブログとかホームページとかを見せてもらって、いちリスナーとしての目線でつい「楽しそう」「新しいことやりはるなあ」ってとらえてました。

BASI
今までのいつもの時間帯、いつもの場所っていうのがあれば、本来それを継続していく予定やったけど、今や時代がそういう環境じゃないから。

伊瀬
そういう感情がリリックとかビートとかになって、作品として反映されたりもするんですか?今の、音楽にまつわる社会状況を、そのまま反射するような。

BASI
それはカタチになれへんなあ。自分の役割とかポジションはそこじゃないと思ってて。単純に「え、こんな所で音出すん!?」っていう意外性やったり。
韻シストでもそうやけど、メンバーに子供がいたり、メンバーの親御さんがライブに来てくれたりとか、そういう人たちの目の前で、ありがたいことに自分は音楽をやらせてもらってるから、そういうことを表現するよりは、今あるこの空間、家族とか、子供たちが楽しいことって何やろう?って考えたら、そういうFUCK精神はなくなっていくというか。気づいたらそういう表現に興味がなくなっていたというか。

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